【参考】病気発生時にココピート培地を消毒!その種類と方法

この記事では、参考情報としてココピート培地の消毒方法をご紹介します!

 

基本的な考え方

ココカラ合同会社のココピートは、2年目や3年目のご使用時には基本的に消毒していただく必要はございません。2年目ご使用される多くの生産者様が消毒をせずにお使いになられております。

また本記事では消毒の情報を記載しておりますが、病気が発生した場合は培地を「交換」いただく生産者様が国内、海外ともに増えております

「交換」を選ばれる理由は、①消毒しても完全に病気が流れたか判断がつかない②消毒する場合よりもコスト面でメリットがあるーなどが挙げられます。

参考情報の一つとしてお読みいただけますと幸いです。

 

方法1:日光消毒

1作目終了時に特に病気が発生していなければ、日光消毒のみで十分です。太陽熱を利用した、最も手軽な方法です。

晴れた暑い日に、培地をビニールなどで包んでください。病原菌を殺すには、少なくとも30分間、150度の温度を維持する必要があります。

ハウス内が50度以下の場合でも消毒効果はあるため、2-3週間ほど培地を放置した後に、再度お使いいただけます。

日光消毒バッグ1日光消毒バッグ2

↑日光消毒中のココカラバッグ

 

  • グローバッグの場合 → そのまま放置

  • スラブやブリケットの場合 → ビニールマルチをかけて放置

 

※いちごの場合は、根の除去も兼ねて、分解ヘルパーやクロルピクリン錠剤を利用して消毒をしている生産者さんもいます。

その際の下記の点にご注意ください。

  • 消毒剤が残らないように注意する。

  • クロルピクリンなどを使用する場合は、グローバッグのときも必ずマルチをかけてくださいマルチをかけずに使用するとハウス全体の温度が70℃以上になり、精密機械が故障する原因になります。また、ハウス内を締切るとハウス内が高温になることがあるため、熱で変形してしまう可能性のある資材はなるべく置かないようにしてください。

参考:分解ヘルパー

参考:クロルピクリン錠剤

 

方法2:過酸化水素による消毒

病気が発生した、もしくは発生している恐れがある場合には、過酸化水素水で培地消毒が必要です。

手順1:過酸化水素を希釈


過酸化水素(hydrogen peroxide)を商品説明に従って水で希釈します。

ー 希釈倍率の一例 ー

調整後の濃度が0.07%になるようにしてください。

例1)35%の過酸化水素の場合 2mLの過酸化水素を1リットルの水で希釈
例2)70%の過酸化水素の場合 1mLの過酸化水素を1リットルの水で希釈

 

手順2:タンクに入れて点滴ドリップで流水


手順1で希釈した過酸化水素水をタンクに入れ、点滴ドリップでかけ流します。

排水穴を閉じて、4時間ほど水を培地に溜めておきます。もし数量が多く、排水穴をふさぐ作業が発生する場合は、そのまま4−5時間かけ流してください。

 

手順3:硝酸カルシウム水溶液でバッファリング


最後に、22gの硝酸カルシウム四水和物を10リットルの水で希釈した硝酸カルシウム水溶液で、バッファリングしてください。

【注意事項】
過酸化水素で消毒をすると、ココピート培地に含まれているトリコデルマ菌も消失してしまう点にご留意ください。また、消毒後はpHが8〜9へと上昇しますので、必ずバッファリングの実施をお願いします。

 

方法3:次亜塩素酸カルシウムの消毒方法

EU諸国では、次亜塩素酸カルシウム(Calcium hypochlorite)を使用した消毒も行われています。しかし、日本国内ではまだ実例がないようですので、現状では過酸化水素の利用をおすすめします。

 

次亜塩素酸カルシウムで消毒をする場合

過酸化水素液と同様に、消毒後は4-5時間ほど点滴ドリップで水をかけ流します。その後、必ず硝酸カルシウム水溶液でのバッファリング処理してください。塩素(Cl)が残ってしまうと栽培に影響が出るため、バッファリング後はECチェックを必ず行ってください。

また、取った排液に硝酸銀(AgNO₃)を1-2滴足し、液が透明であれば問題なく利用可能です。

 

【注意事項】

必ず「次亜塩素酸カルシウム」をご使用ください。
一般的な消毒に使用される「次亜塩素酸ナトリウム(sodium hypochlorite)」はNa+が含まれており、培地には使用できません。