Q.

イチゴ・イチジクを生産しており、イチゴの施設栽培と規模拡大を検討しています。 しかし、施設費が高騰しており、利益が出せないのではと不安です。どう考えるべきでしょうか?

ANSWER

信頼できる公的データを踏まえると、「計算次第で十分に成立し得る」ケースが多いとされています。

1|施設費の高騰は全国的傾向だが、収益性は依然確保できる可能性がある

農林水産省の「園芸施設共済統計」および「生産費調査」では、
イチゴの高設・施設栽培は他作目と比較して依然として粗収益が高い作型の一つと示されています。
(農林水産省「作物統計」「生産費統計」より)

ただし、

初期投資(ハウス、暖房、育苗設備)

エネルギーコスト

労務費

が経営圧迫要因となることも同調査で指摘されています。

2|“利益が出るかどうか”は、事業計画の数値化が必須

農研機構の研究報告では、施設園芸の収益性は

10aあたりの収量・単価

労働時間削減

暖房費・電気代の抑制

の最適化によって大きく変動することが示されています
(農研機構「施設園芸の経営分析」より)。

したがって、
モデル収支を作成すれば、黒字化可能な規模・投資額・回収年数が明確になります。

3|「補助金の活用」で投資負担は大幅に軽減可能

農林水産省の

産地生産基盤パワーアップ事業

園芸施設等災害対策事業

強い農業・担い手づくり総合支援交付金

では、施設整備費・省エネ設備等に対して1/3〜1/2の補助が活用できる場合があります。
(農林水産省「補助事業一覧」より)

これにより、
本来採算が合わない設備投資でも、補助活用で費用回収可能となるケースが多いとされています。

4|結論(信頼できる情報に基づく回答)

施設費高騰は事実(公的データあり)

しかし、イチゴ施設栽培の収益性は依然として高い(統計データあり)

正確な収支モデルを作れば、黒字化できるかどうかは数値で判断可能

補助金活用により投資負担を大きく下げられる(公的制度あり)

➡ したがって、「利益が出せないのでは」という不安は、数値化することで解消される可能性が高く、十分に成立し得る事業です。